第四留
イエスはエマオの弟子たちと歩まれる
司 祭: いのちの主よ!
会 衆: わたしたちの歩みを照らしてください。
司 祭: イエスはエマオの弟子たちと歩まれる。
朗読者: ルカによる福音。
聖 歌 C 主よ、あなたのみことばを聞き、その深い意味を悟らせてください。
朗読者: ちょうどこの日、二人の弟子が、エルサレムから六十スタディオン離れたエマオという村へ向かって歩きながら、この一切の出来事について話し合っていた。話し合い論じ合っていると、イエス御自身が近づいて来て、一緒に歩き始められた。しかし、二人の目は遮られていて、イエスだとは分からなかった。イエスは、「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」と言われた。二人は暗い顔をして立ち止まった。その一人のクレオパという人が答えた。「エルサレムに滞在していながら、この数日そこで起こったことを、あなただけはご存じなかったのですか。」イエスが、「どんなことですか」と言われると、二人は言った。「ナザレのイエスのことです。この方は、神と民全体の前で、行いにも言葉にも力のある預言者でした。それなのに、わたしたちの祭司長たちや議員たちは、死刑にするために引き渡して、十字架につけてしまったのです。わたしたちは、あの方こそイスラエルを解放してくださると望みをかけていました。しかも、そのことがあってから、もう今日で三日目になります。ところが、仲間の婦人たちがわたしたちを驚かせました。婦人たちは朝早く墓へ行きましたが、遺体を見つ?ずに戻って来ました。そして、天使たちが現れ、『イエスは生きておられる』と告げたと言うのです。仲間の者が何人か墓へ行ってみたのですが、婦人たちが言ったとおりで、あの方は見当たりませんでした。」そこで、イエスは言われた。「ああ、物分りが悪く、心が鈍く預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち、メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないか。」そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわたり、御自分について書かれていることを説明された。
一行は目指す村に近づいたが、イエスはなおも先へ行こうとされる様子だった。二人が、「一緒にお泊まりください。そろそろ夕方になりますし、もう日も傾いていますから」と言って、無理に引き止めたので、イエスは共に泊まるため家に入られた。(ルカ24章13~29節)
先唱者: どこの町角でも、わたしたちは主と出会い、主と共に正しい道を歩むことができます。けれどもわたしたちは、主の現存を無視して、道を踏みはずすこともできます。良い選択をすることは、非常に重要なことです。
司 祭: わたしたちに、いのちの道を指し示してくださることができるのは、イエスだけです。ですから、信頼をこめて、こう祈りましょう。「主よ、いのちに至る道を示してください。」
会 衆: 主よ、いのちに至る道を示してください。
司 祭: 情欲の黒雲が、わたしたちの進む道を暗くするとき、わたしたちはあなたに祈ります。
会 衆: 主よ、いのちに至る道を示してください。
司 祭: 迷信と疑いと落胆とが、あらゆる活動を麻痺させ、あなたに向かって進むのを阻もうとするとき、わたしたちはあなたに祈ります。
会 衆: 主よ、いのちに至る道を示してください。
司 祭: 祈りましょう。教会において、救いの灯台である、わたしたちの主イエス・キリストよ、わたしたちがいつも、おそばを離れることなく、限りない光のみ国に達することができるように、わたしたちの歩みを、正しい道に導いてください。あなたは世々に生き、支配しておられます。
会 衆: アーメン。
聖 歌 ⑤ アレルヤ アレルヤ エマオに帰る二人の弟子に、見知らぬ道連れ 語りかける。「愚かで心の鈍い人たち!聖書の成就が分からないとは!」
A アレルヤ アレルヤ キリストは復活された アレルヤ アレルヤ。